心理職のためのエビデンス・ベイスト・プラクティス入門 ~読書レビュー

  • 科学的な情報源に関心がある人
  • エビデンスという言葉に対して疑念や反感を感じている人
  • 卒業論文を書くために論文を探さないといけない人

におすすめの本 「心理職のためのエビデンス・ベイスト・プラクティス入門」をご紹介します。

心理職のための〜とはありますが、論文検索のノウハウなどは誰でも使えるテクニックですので、「科学的な根拠」に興味がある方はぜひお手に取っていただきたい本です。

※用語解説
– エビデンス・ベイスト・プラクティス(Evidence-Based Practice)
 科学的な知見に基づいて、実践すること。
– エビデンス
 科学的な根拠

あらすじ

全体は4部で構成されています。

  • 第1部エビデンスを学ぶ エビデンスに関する基礎知識を学ぶための導入部分です。
  • 第2部エビデンスを作る エビデンスの質を吟味する際に重要な技能について書かれています。
  • 第3部エビデンスを使う エビデンスを検索するためのノウハウについて書かれています。 また、メタアナリシスの論文を読むために必要な知識について解説されています。
  • 第4部エビデンスと心理療法

勉強になったところ

エビデンスの検索方法が勉強になりました。

この章では、コクラン共同計画やMEDLINEなど具体的に論文を掲載しているサイトを紹介した上で、各サイトの詳細な使い方まで解説されています。

考えたこと

ただ問題が一つ。論文にアクセスする方法が分かっても、英語に苦手意識があると論文が読めません。

私も少ししか読めません。

そんなときはDeepLという翻訳サイトで翻訳しながら読むのがおすすめです。

DeepLはGoogle翻訳よりも精度が高く日本語に翻訳できるWebアプリです。

Google翻訳では違和感のある日本語訳もDeepLにかかれば、自然な日本語に訳すことができます。

↓DeepLのリンク↓
https://www.deepl.com/translator

興味がある方はお試しください。

まとめ

EBPの対義語としてPractice-based Evidenceがあります。

研究知見よりも、個人の経験や直感等に基づいて実践することです。

例えば、

  • 長年これでやってきた
  • この方法が好き
  • 私経験ではこれが1番

といったことが挙げられます。

個人の経験や好き嫌いで物事を解決しようとしても最適な効果は得られません。

ある人がその方法で成功したとしても、他の人も同じように効果が得られるとは限らないのです。

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