「計画を立てているヒマがあったら、作業に取り掛かった方がいいはず。」 「計画を立てた方がいいと言われるけど、立て方がわからない。」 といった考えを持っている方がいるのではないでしょうか。
計画を立てるということは、自分のやるべきことと進むべき道を明確にすることです。
計画を立てる方法を身につけることができれば、 成績を上げたい、 ダイエットしたい、 年収を上げたい といった目標を達成することが可能性です。
この記事では、計画の意味や計画を立てるメリット、計画を立てる方法とその具体例についてご紹介します。
目次
そもそも計画って何?
計画とは事前準備のことです。
事前準備を失敗してしまうと目標達成率が10%程度(失敗率90%)になるという研究結果があります。
計画を立てるメリットは?
それでは計画を立てることで得られるメリットはどういったものがあるかというと、
大きく3つが挙げられます。
それが
- 目標達成率が上がる
- 前向きな性格になれる
- 効率的に作業をすることができる
です。
計画を立てるメリットその1~目標達成率が上がる
いうまでもありませんが、先ほどご紹介した研究結果のように計画段階でミスが生じると90%が失敗してしまいます。
目標達成率を上げるためにも計画を立てることがいかに大事であるかわかるかと思います。
計画を立てるメリットその2~前向きな性格になれる
自己流で計画を立ててみたものの、上手くいかなかった経験はないでしょうか?
この失敗経験を積み重ねてしまうと「自分は何をやってもダメなんだ」と自己嫌悪に陥り、何事にも消極的になってしまいます。
目標達成率が高い計画を立てることは、成功体験を増やすことに繋がります。チャレンジの回数を増やし続けることは前向きな性格を形成することにつながるのです。
計画を立てるメリットその3~効率的に作業をすることができる
人が持つリソースには限りがあります。リソースとは時間や集中力、労力のことです。
計画を立てることはこれらのリソースを集中させることが可能になります。
だからこそ計画を立てることで目標達成の成功率が上がるのです。
目標達成率が高い計画の立て方の共通点とは?
アイントホーフェン工科大学が2011年に発表した研究結果によって、達成率が上がる事前準備には3つの共通点があることがわかりました。
その事前準備に必要な共通点とは
- 明確なゴール(目標)を設定している
- ゴールを達成するために必要な行動が明確である
- ゴールが価値観と合致しているか
の3つです。
この研究では3つの共通点をMesurable、Actionable、Competentの頭文字をとって「MACの法則」としています。
共通点1 測定可能性(Mesurable)
自分の望み(目標)を数字で表すことで、達成したいことを把握します。
ゴールがないマラソンを想像してください。
当てもなくただひたすら走り続けることは、どんなに走ることが好きな人でもモチベーションが続かないでしょう。
計画も同じです。
ボヤっとしたゴールではいつ達成できるかわからず、途中でやる気がなくなってしまいます。
目標を思いついたら、数値に置き換えてみましょう。
たとえば
- 成績を上げる→成績を今より10位上げる
- 副業で稼ぎたい→5万円を副業で稼げるようになる
- 痩せたい→今より5%の体脂肪率を減らす
などなど
共通点2 行動可能性(Actionable)
具体的な目標を立てたら、次は達成するための具体的な行動を決めます。
このときに重要なのは現実的な行動に決めることです。
自身の能力で実現不可能な行動を設定してしまうと、必ず挫折してしまいます。
できないことをやると決めても、できないことはできません。
「目標を達成するために必要な行動は何か」を考えることで、具体的なプロセスがわかります。そのプロセス通りに進んでいくことで目標が達成できるようになるのです。
共通点1の例でいうと、
- 成績を10位上げる→苦手科目の勉強を集中的にすることで全体の得点を底上げする→…。
- 月収を稼ぐ→ひと月に1万円の案件を5件こなす→そのためには…。
- 5%の体脂肪率→現在の体重に0.05をかけると~kg減らす必要がある→そのためには…。
といったように目標を達成するために必要な行動を細かくしていくことで、具体的な行動に落とし込みます。
共通点3 適格性(Competent)
目標を達成するのには自分の価値観と合致していることも大事です。
設定した目標は
- 本当に自分にとって必要なのか?
- 必要だと思った理由は何なのか?
などと自分に問いかけるとわかるかと思います。
計画の立て方~MACの法則を使いこなす方法
それではMACの法則を使いこなす具体的な方法をご紹介します。
自分に疑問の言葉を投げかる方法(疑問型セルフトーク)です。
疑問型セルフトーク
以下の5ステップで
- 自分は本当に出来るだろうか? 脳を現実的にする質問です。 声に出しながら紙に書き出してください。 耳で聞きつつ、手を使うことで客観的に目標と向き合えるようになります。
- 自分はなぜこれをしたいのか?(Competent) 価値観に合っている目標なのかを判別する質問です。 他に方法はないのか、その目標を達成したときに自分は幸せになれるのだろうかと問いかけるのも良いでしょう。
- どのように自分はこれをするのか?(Actionable) 目標を達成につながる具体的な行動を見つける質問です。
- 自分はいつ、どれくらいこれをするのか?(Mesurable)
- 目標を達成するために行動するタイミングはいつからなのか
- どれくらいの作業量が必要なのか
- もっとうまくやるにはどうしたら良いかを問い続ける ゴールをさらに一段上に引き上げる質問です。 計画倒れや脇道に逸れることを防ぎ、目標を達成するより良い方法を見つけたときに柔軟に対応することができるようになります。
まとめ
計画を立てることでゴールを明確にし、具体的な行動に落とし込むことができます。
ゴールがわからないとどこに行けば良いのかわかりませんし、途中で諦めてしまうでしょう。
MACの法則を使えば、達成率の高い計画が立てられるようになります。
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